不動産ポータルサイト大手・LIFULL HOME’Sより、最新の「住まい探しの絶対条件ランキング2026」が発表されました。この調査は、お部屋探しをしているユーザーが「これだけは譲れない」と設定した必須条件を集計したものです。今回の結果からは、近年の物価高や社会構造の変化を背景に、入居者の価値観が大きくシフトしている様子が見て取れます。これからの時代に選ばれる物件であり続けるために、オーナー様が知っておくべき重要なポイントを3つのトピックに分けてお伝えいたします。

1 「保証人不要」が急上昇!背景にある社会変化

今回のランキングで最も注目すべきは、「保証人不要」の条件が前回から60ポイント増と大幅に上昇した点です。背景には、少子高齢化によって身内に連帯保証人を頼める人が減っていることや、経済的な自立を重視する単身者の増加があります。また、近年は家賃保証会社の利用が一般的になってきたことから、入居者側も「はじめから保証人不要の物件」を絞り込んで探す傾向が強まっています。まだ「連帯保証人必須」とされている物件があれば、家賃保証会社の利用を必須とする条件へ切り替えることで、入居希望者の間口を広げ、機会損失を防ぐことができます。

2 物価高による「コスパ」と「二人入居可」の躍進

次に、「二人入居可」(29ポイント増)の需要も目立って上昇しています。長引く物価高を受け、1人当たりの家賃負担や光熱費を抑えるために、同棲やシェアハウスのような「同居スタイル」を選ぶ若年層が増えているためです。これまで「単身者限定」としていた広めの1Kや1DKなどの間取りにおいて、「二人入居可(あるいはルームシェア相談)」に条件を緩和するだけで、競合物件との差別化になり、空室期間の短縮につながります。

3 猛暑とタイパ志向で「南向き」「追焚機能」がランクダウン

一方で、長年の定番だった条件が大きくポイントを下げています。特に「南向き」(71ポイント減)と「追焚機能」(48ポイント減)の低下が顕著です。近年の記録的な猛暑により、南向きの部屋は「日差しが強すぎて室温が上がりすぎる」「エアコン代がかさむ」と敬遠され、むしろ遮熱性や通風が重視されるようになっています。

また、単身者を中心に「お風呂はシャワーで済ませる」「お湯が冷める前にすぐ入る」というタイムパフォーマンス(タイパ)重視の生活様式が定着し、追焚機能の優先度が下がっています。高額な追焚機能の設置や、日当たりの改善にコストをかけるよりも、エアコンの最新化や遮光・遮熱カーテンの導入、高速インターネット環境の整備など、現代のライフスタイルに直結する設備投資への舵切りが効果的です。なお、総合ランキングの不動の1位は、今回も変わらず「バス・トイレ別」でした。この条件の重要性は依然として圧倒的です。

住まい探しの「絶対条件」は、社会情勢に合わせて常に変化しています。私たちはこうした市場データを基に、これからもオーナー様の安定した賃賃経営をサポートしてまいります。

住まい探しの絶対条件2026総合ランキング

【出典:株式会社LIFULL】

【調査概要】●調査方法/都道府県ごとの上位20条件をポイント換算し集計(1位20pt、2位19pt…20位1pt) ●調査対象/LIFULL HOME’Sで47都道府県の賃貸物件を検索し、「必須」条件を設定したスマートフォンユーザーを対象に集計。●集計期間/2025年1月1日~12月31日