こんにちは、セゾンハウス資産管理部です。
今日は、最近とても印象的だったご相談をきっかけに、「高齢者向け賃貸市場」の可能性について考えたことをシェアしたいと思います。
ある日のご相談
先月のことです。70代後半のご夫婦が、当社にいらっしゃいました。「今の持ち家が広すぎて管理が大変。便利な場所で、バリアフリーの賃貸に住み替えたい」とのご希望。
ところが、いざ物件を探そうとすると、選択肢があまりにも少ない。バリアフリーはおろか、「高齢者可」と明記された物件すらほとんどないのです。
さらに、オーナー様に確認を取ると、「高齢者は万が一のことがあるからちょっと…」という慎重なご返答が相次ぎました。
ご夫婦の「やっぱり無理なのかな…」という表情が今も忘れられません。
ご存じのとおり、日本は高齢化が進んでいます。総務省のデータによると、65歳以上の高齢者人口は3,600万人以上。今後も増加傾向です。
それに伴い、高齢者のニーズも高まっています。けれど実際には、高齢者が入居できる賃貸住宅はまだまだ不足しているのが現状です。
ご夫婦には、最終的に「高齢者歓迎」と明記された築浅マンションをご紹介できました。玄関から段差がなく、近くに病院もスーパーもあって、ご夫婦は「第二の人生が始まるみたい」と笑顔で話してくれました。
この仕事をしていて本当に嬉しい瞬間です。
高齢者だからといって、住まいの選択肢を狭めてはいけない。私たち不動産業者の意識ひとつで、未来の住環境はもっと豊かになる。そんなことを感じたエピソードでした。

ここに“ブルーオーシャン”がある
高齢者向け賃貸市場には、以下のような可能性があります。
- 空室対策:若年層中心の入居者層では埋まらない部屋も、高齢者向けにリフォームすれば需要がある。
- 長期入居の傾向:高齢者は頻繁に引っ越さないため、安定した賃貸経営が見込めます。
もちろん、リスクや課題もあります。
だからこそ、だからこそ管理会社としてしっかりサポートし、オーナー様が安心していただける仕組みを、私たちが作っていきたいと思います。
セゾンハウス資産管理部 K・H