こんにちは、セゾンハウス資産管理部です。

不動産賃貸業に携わる者として、日々感じることがあります。
それは「テナント誘致は建物の魅力だけでは決まらない」ということです。

立地や規模、仕様をしっかり理解した上で、オーナー様・テナント様・我々不動産業者の
“三者の目線合わせ”が成功のカギになると考えています。

例えば、駅徒歩1分の小規模物件。

この立地だけで人は集まりそうですが、2階以上・エレベーターなしの条件では、
物販よりもネイルサロンや整体など、目的来店型のサービス業に向いています。

仮に「カフェを入れたい」と思っても、設備容量や導線が合わなければミスマッチになり、
結果的に空室が長引いてしまうことも。

逆に、郊外のロードサイド型物件。

駐車場が広く建物面積も大きい場合、飲食や大型ドラッグストアの誘致が現実的です。
この場合、地域住民の生活動線や近隣競合の調査も重要です。

どんな業種が不足しているのか、どこに需要があるのかを掴み、
オーナー様と共有することで初めて“目線が合う”のです。

建物のポテンシャルを最大限に活かすには、立地・仕様・規模を客観的に分析し、
それに見合ったテナント像を描くこと。

そして、その考えをオーナー様とすり合わせ、共通認識を持ってアプローチする。
そこから本当のテナント誘致が始まります。

「目線を合わせること」それが長期安定の満室経営への第一歩です。

セゾンハウス資産管理部 K・H