こんにちは、セゾンハウス資産管理部です。
今回は、オーナー様からよくご相談いただく「どうしたら長く住んでもらえるのか?」という
テーマについて、実際に当社で管理している物件の事例を交えながらご紹介したいと思います。
長期入居=安定経営。
空室が続くと、広告費やリフォーム費用がかかるだけでなく、心理的な不安も大きいですね。だからこそ「最初から長く住んでくれる入居者に選ばれる物件づくり」がとても大切です。
当社が管理している築35年越えのRCマンション。見た目は正直「年季が入っている」という印象ですが、なんとそのうちの一室には、すでに8年間も住み続けてくださっている入居者さんがいます。
先日、定期巡回の際にその方と少しお話する機会があり、「どうしてここに長く住んでくださっているんですか?」と伺ってみました。すると返ってきた答えは、意外にも「新しいとか広いから、ではなく、気持ちよく住めるから」というものでした。
では、具体的にどんな物件が「気持ちよく住める」と感じられるのでしょうか? 長年の管理経験から、共通して見えてくるポイントが3つあります。
① 清潔感が保たれている
築年数よりも「清潔感」の方が圧倒的に重要です。上記のマンションも築35年越えですが、共用部の掃除を月に2回行い、年に1回は高圧洗浄で共用部や室内排水管を清掃。内装も、退去時にクロスや床の部分張り替えを丁寧に行っています。清掃・メンテナンスを丁寧にするだけで、「古さ」ではなく「丁寧さ」が印象に残る物件になります。
② 周辺環境と生活動線が良い
入居者さんの声では、「駅からの道が明るい」「近くにスーパーとドラッグストアがある」など、生活に関する小さな便利が決め手になることも多いです。室内設備だけに目を向けず、「物件の立地が持つ価値」もしっかりアピールすることが、長期入居に繋がります。
③ オーナー・管理会社の対応が早く丁寧
「設備の不具合をすぐ対応してくれる」「連絡が取りやすい」「態度が丁寧」これは入居者が挙げる満足ポイントです。入居者は、家に住むだけでなく、サービスも受けています。だからこそ、管理の質=物件の価値と言っても過言ではありません。

築浅で最新設備を揃えることも、もちろん魅力的ですが、それ以上に大切なのは「そこに住む人の暮らしを、長く気持ちよく支えられるかどうか」です。ちょっとした手入れや、誠実な対応、そして清潔感の維持、どれも大きな費用をかけずに始められる工夫ばかりです。
これからも、管理会社としてしっかり満室経営のサポートをしたいと思います。
セゾンハウス資産管理部 K・H