こんにちは、セゾンハウスの資産管理部です。
今回は、私たちが日々の管理業務を通して実感している
「繁忙期に向けて変わる募集戦略」について、実際の対応事例を交えてご紹介します。
賃貸経営において、「空室をいかに早く、かつ良い条件で埋めるか」は
オーナー様にとって非常に重要なテーマです。
その鍵を握るのが、募集のタイミングと柔軟な戦略です。
まず知っておきたいのが、賃貸市場の動きには“季節性”があるということです。
繁忙期(1月〜3月)
進学・就職・転勤などにより、1年で最も入居希望者が動く時期です。
問い合わせ数が多く、物件が比較的早く決まりやすい傾向にあります。
閑散期(5月〜8月)
引越し需要が落ち着き、反響が減少。
同じ条件でも決まりにくくなり、空室が長期化するケースも多く見られます。
繁忙期はチャンスの多い時期ですが、スピード勝負でもあります。
当社では、退去が決まった段階で以下のような対応を実施しています:
- 退去前に原状回復工事の打ち合わせを済ませ、工期短縮を図る
- 室内ディスプレイの設置や360度パノラマ写真の撮影・掲載
- 退去前から申込受付可として、早期に募集を開始
これにより、「室内を見てすぐ決めたい」という入居者のニーズに対応でき、
実際に掲載から数日での申込・成約につながることも多くあります。
一方、閑散期はそのままの条件ではなかなか反響が得られません。
実際に閑散期に、1ヶ月以上内見すら入らなかったケースがありました。
このとき私たちは、オーナー様と相談し以下の対策を実施しました。
- 敷金・礼金ゼロ+フリーレント1ヶ月
- 「自転車プレゼントキャンペーン」で20〜30代の単身層にアピール
すると、対策後すぐに反響が増え申込・成約に至りました。
募集を出したら放置、では空室は埋まりません。
私たち管理会社は、ただ家賃を下げるのではなく、
- 現在の検索ニーズに合っているか?
- 写真・設備・条件が見劣りしないか?
- 内見者の反応や属性はどうか?
といった情報を毎週分析・確認しながら改善提案を行っています。
タイミングや市況に応じて、“動かす”管理ができるかどうかが、空室リスクを減らすカギです。
同じ物件でも、出すタイミングと戦略によって、結果が大きく変わることを
私たちは現場で日々実感しています。
「最近決まらないな…」と感じたら、
今の戦略が時期に合っているか、ぜひ見直してみてください。
当社では、エリア・物件・時期ごとに満室対策をご提案しています。
お気軽にご相談ください!
セゾンハウス資産管理部 K・H