こんにちは、セゾンハウス資産管理部です。

暦の上では春が近づいておりますが、現実には雪が舞い、一年で最も寒さが厳しくなる季節を迎えました。冷え込みが続く時期は、給湯器の凍結や水道管のトラブルも増えるため、私たち管理スタッフも気を引き締めて巡回にあたっております。オーナー様におかれましても、どうぞ温かくしてお過ごしください。

さて、最近の賃貸経営において、避けて通れない話題があります。それは「AI(人工知能)」の活用です。ニュースや業界誌を開けば、「AIによる自動査定」「AIチャットボットによる無人対応」といった言葉が溢れています。

効率化やコストカットを謳う声が多い中で、私たちセゾンハウスが現在どのようなスタンスでこの技術と向き合っているのか。本日は、オーナー様の大切な資産をお預かりするパートナーとして、私たちの「AIに対する本音と展望」を詳しくお伝えさせていただきます。


1. なぜ、あえて「検討段階」とお伝えするのか

まず最初に、オーナー様に正直にお伝えしなければならないことがあります。現在、セゾンハウスではAIの活用を「すべて導入検討の段階」としています。他社が「AI導入済み」を大々的にアピールする中で、私たちが慎重になっているのは、決して新しい技術に後ろ向きだからではありません。むしろその逆です。「入居者様にとって本当にプラスになるのか?」「オーナー様の物件価値を、長期的かつ確実に高めることができるのか?」という本質を突き詰めると、安易な導入はできないと考えているからです。

賃貸管理の本質は、そこに住まう「人」の暮らしを守ることにあります。AIを導入することが目的化し、入居者様とのコミュニケーションが希薄になったり、管理の質が「機械的」に下がってしまったりしては本末転倒です。私たちは、技術が「温かさ」や「安心感」を上回ると確信できるまで、じっくりと吟味を進めています。


2. オーナー様と入居者様にメリットをもたらす「3つの検討テーマ」

私たちが現在、導入に向けて検証を重ねているテーマは主に3つあります。これらはすべて、オーナー様の賃貸経営をより安定させるためのものです。

① 24時間365日の「即応体制」による退去防止

賃貸経営において、入居者様の不満が最も溜まりやすいのは「困ったときに連絡が取れないこと」です。例えば、夜間のゴミ出しルールの確認や、ちょっとした設備の不備。これらをAIチャットボットが24時間体制で即座にサポートできれば、入居者様のストレスは劇的に軽減されます。「いつでも助けてくれる」という安心感は、顧客満足度を高め、結果として「長く住み続けていただける(=更新率の向上)」に繋がります。

② 「壊れる前に対処する」データ駆動の予防保全

AIの真骨頂は、膨大なデータの分析にあります。私たちが蓄積してきた過去の膨大な修繕履歴と、気象データや築年数を掛け合わせることで、「この寒さなら、あの物件の給湯器が危ない」といった予測が可能になります。トラブルが起きてから慌てて修理するのではなく、未然に防ぐ、あるいは軽微なうちに処置する。これにより、オーナー様の突発的な高額出費を抑え、資産の寿命を延ばす管理体制を目指しています。


③ 情報発信の高度化と効率化

入居者様へのお知らせが「伝わりにくい」ことは、トラブルの火種になります。AIを活用して、より分かりやすく、かつ個々の入居者様のニーズに合わせた情報を発信することで、物件内のマナー向上や良好なコミュニティ形成を促します。私たちの業務が効率化されれば、その分、スタッフは「現地に足を運ぶ」「オーナー様とじっくり経営相談をする」といった、より付加価値の高い業務に時間を割くことができるようになります。


3. 私たちが守り抜く「人による判断」の価値

AIがどれほど進化しても、私たちが決して譲らない一線があります。それは、「住まいに関わる最終的な判断は、経験豊かな人間の目で行う」ということです。例えば、家賃の滞納が発生しそうな兆候や、入居者様同士のデリケートなトラブル。これらは数値だけで割り切れるものではありません。現場の空気感を感じ取り、背景にある事情を汲み取り、最適解を導き出す。これは、オーナー様から信頼を託された私たち管理会社の「矜持(きょうじ)」です。AIを「魔法の杖」ではなく「研ぎ澄まされた道具」として使いこなすこと。最新技術で「効率」を高めながら、浮いた時間で「丁寧さ」を深めること。これが、セゾンハウスが目指す新しい時代の管理スタイルです。


結びに:セゾンハウスが目指す未来

セゾンハウスは、流行に乗るためにAIを導入することはありません。私たちが目指すのは、「安心して資産を託せること」、そして入居者様が「ここで暮らし続けて良かったと思えること」です。最新の技術については前向きに、しかしその適用についてはどこまでも慎重に。これからもオーナー様の大切な物件を守るために、私たちは「人」と「技術」のベストバランスを追求し続けてまいります。

これからの管理体制について、あるいは寒冷期の建物メンテナンスについて、気になることがございましたら、ぜひセゾンハウス資産管理部までお気軽にご相談ください。オーナー様お一人おひとりの想いに寄り添い、丁寧にご対応させていただきます。


セゾンハウス資産管理部 N・O